ヨチンの『Seasons of Memories』、ヨシタカくん風にいえば「卒業制作」の新曲のMVが出た。音源発売より各メディアでのパフォーマンスが一週間くらい先で、もうだいぶ見た気になっていたからかえって新鮮だった（音楽チャート的には、初動に影響するのでよくないみたいだが）。
先行公開されているSTUDIO CHOOMのコンテンツで、ユジュが高めのポニーをトリプル三つ編み＋リボンにしていて良いなと思っていたが、MV中盤にアニメーションで登場するユジュもこの髪型をしている。
ざっくりいって「時間」がヨチンの代表曲群を貫くキータームであり、新曲のMVでも進行方向へ進む列車のなかで逆向きに走り戻る、という（楽曲が喚起するイメージの深みにそぐわない直線的な時間の把握ではあるが）象徴的な場面を、ユジュが演じていた。
アイドルのフィールドで活動し続けてきたウナがパフォーマンスの中心の位置を占めていることになんの異論もない。ただ、ユジュのボーカルパフォーマンスに関する名望がグループを牽引した時期というのが間違いなくあり、そして個人的にも、今なおその声に触れるたび、雷に打たれるような新鮮な驚異がある（初めてヨチンを聴いたリアクション動画で、Her voice is everything to me, と話している女性がいた）。MVのこの配役を正当に感じた。