2/23

前の日書いたように自分はシーシャに行けるような状態ではなかったのだが他の3人は行っていて、23時を回る頃、グループLINEに動画が上がった。30秒ないくらいの短いやつで、撮っているのはYさん。カメラは、Kさんともう一人のYさん(紛らわしいんでY先輩、と表記する)の、ソファーに座った膝あたりまでを捉えている。並びは左にY先輩、右にKさん。広いソファーだから二人には十分な間隔が保たれていて、ただ、共に左に重心を預けている姿は相同的だ。
Kさんが、カメラを撮っているYさんの肩越しにオーナーのTさんと話す。それに対するTさんの返答を頷きながら聞くKさん。序盤の話すターンは滑らかな発話で、話を聞くターンの後半でもすっかり「解けた」表情をしている。Y先輩は左足だけ組んで、前述したように左向きに身体を崩している。右側の誰かにちらちら気を取られている様子だが、当然Tさんにも目線を向けていて、その話に二度頷いてからシーシャを吸う。やや間があったあと、Tさんの話に相槌を打つ形で「そうね」、とKさんの方に目を向けて、二人がごく短いアイコンタクトを取る。Tさんが補足の言葉を次いで、二人はそれぞれ上の方に目をやって、リラックスしてそれを聞いている。
リマーカブルな出来事は、まったく何ひとつ起こらない。しかし、例えば友人やパートナーの写真や動画を撮るとして、こういうものを撮れたらどんなにいいだろうか。

店を出る時、Tさんに「チーム友達っすね」と言われたらしい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です